てぃーだブログ › 山田ばさらブログ › 2006年05月

【PR】

  

Posted by TI-DA at

2006年05月31日

雨は

長いこと取り憑かれ続けているあるイメージがある・・・・・



うすぐらい地下室に光の届かない部屋がある
その部屋には男が棲んでいる

男は姿勢を変えない。いや、変えることができないのかもしれない。
焦点のぼやけた目で、天井を見上げている。
天井には一筋のヒビがあり、そこからは一滴の水がしずくとなって男の顔を打つのだ。
同じリズムで ひた ひた と男の顔を打ち続ける
これまで恐怖におののきすぎたのだろう、男は脅えることすら忘れてしまった。




人間にとって一番恐ろしいことは徹底的に無視されることだ。
僕はもう二度とあんな場所へ行きたくない。 僕は何か発信しなければならない。

十代の頃に巣いついたこの おもい は時間がたてばたつほど増している。


大江健三郎著 “沖縄ノート”を読んでいる
海軍からナガサキの魚雷工場に派遣され被爆を受け、その後沖縄へ帰ってきた人がいる
からだじゅうにガラスの破片が入り込んで重労働にはとてもたえられない


レイチェル・カーソンの“沈黙の春”
畑にまきちらされた化学薬品は地下に遠く運ばれて行き、やがて地表に姿をあらわすと、空気と日光の作用を受け、新しく姿をかえて植物を滅ぼし、家畜を病気にし、きれいな水と思って使っている人間のからだを知らぬ間にむしばむ

農業に従事している僕にとって引き裂かれる思いだ

矛盾   嘘       



雨は
夜を更にくらくするために
流れとなっておち
闇より暗い液をつくる




僕は想像する力がまだまだ足りない  


Posted by 山田ばさら at 21:35

2006年05月30日

バサラ

みなさんにようやく報告できる段階になった

バサラというバンドを作る



バサラといえば僕にとっては佐々木道誉である
南北朝時代にとにかくめちゃくちゃな事をやった人物で、巨大な桜の樹4本の根元に真鍮の花瓶を造って自然にある桜を「いけばな」に変身させたり、自分の部下が木の枝を折った際に、寺の住職に追い払われたことに腹をたてて、その寺を焼き払ったり  わがままじままな奴だったらしい。

でもその破天荒ぶりは、実はかなり教養の高い道誉なりの計算尽くされた行動だった

派手に大見栄を切る奴のことを バサラもの という


僕にとってのもうひとりのバサラは松田優作である
ある日、優作はこう言ったそうだ

“なんでヤクザが怖いかわかるか?”

“それはヤクザは24時間ヤクザをしているからだよ”



同じように松田優作も24時間松田優作をしていたから恐ろしかった。だから彼は早くしんじまった


僕は24時間、バサラをやれる自信はない・・・・
僕はラジオパソナリティーとしての山田よっしーと日々の生活の中での山田義仁と
バサラでの山だ義×を使いわけようと思う

ギターを握りステージにたったときに自分を殺すことができたら幸いだ  


Posted by 山田ばさら at 23:09

2006年05月30日

5月29日の RAIN

“沖縄で活動するインディーズミュージシャン特集  ”と銘打って
Bleach、Cinema dub Monks、ちえみジョーンズ、伊波緑さんなど、できるだけ多くのミュージシャンを取り上げ、また沖縄のインディーズCDといえば

GET HAPPY RECORDS さんでしょう! 

というわけで、ゲットハッピーの店長黒島さんを電話ゲストにお招きしました。


ラジオ番組、以前FM21さんでやっていた頃もあわせると3年目になるんですが
最近ずっと 文化 について考えているんです。
文化ってなんだろう?
僕にとっての文化というのは、人の豊さとか、おもいやりとか、まあくやしさ、恥ずかしさでもいいと思うけど、やっぱり文化ってそういうものをつくってくれるもんじゃないかってとみに思います。僕なんかできていない人間の典型みたいなもんなんで、文化が必要なんですよ(笑)

ラジオ前、お昼に阪田清子さんというアーティストの展示をみて来たんですね
それがとっても素敵な作品なんですよ!
その理屈抜きに素敵って言えるのも、僕の3年アートにふれて、ラジオ番組を続けてきた蓄積があるからなんですね

3年前の僕だったら、もっと具体的な理由とか感情とかを捜しに作品をみていたと思います。
素敵は素敵じゃん!っていう思いをつくってくれるのが文化なんだと思います。
お金では買えないものがある。もちろんお金は僕だってほしいさ。でもお金では計れないものある。
それが映画だったり、本だったり、アートだったり、音楽だったりする

インディーズで活動しているミュージシャンたちは、例えば外国を行き来していたりするとものすごく稼いでいるんじゃないかって思うかもしれないけれど、実はかなり厳しい中で活動しているっていう方がほとんど。

でも音楽の力を信じて活動している。そして彼らの音楽を受け入れる人がいる。


これはすばらしい事です。みなさんにもたくさんのギャラリーへ行くことをお薦めします。
たしかにみてすぐ心に響くものっていうのはそんなにないけれども、マイペースにギャラリー通いをしてみてください。3年続けたら、僕のように素直に素敵って思える瞬間があります。

6月9ロックの日に、僕が特集したBleach初のワンマンライブがあるんです。
みにゆくよ〜〜〜〜〜〜  みんなもいこうじぇ


(以前出演してくださった下地勇さんの写真をアップ。メジャー進出後も沖縄で精力的に活動している下地さんを死ぬまで応援し続けます!)  


Posted by 山田ばさら at 10:56

2006年05月29日

ヌード

本日の僕のラジオでは、

沖縄インディーズシーンで活動しているミュージシャン

を特集します。

電話ゲストにゲットハッピーレコード店長黒島さんも決まりましたので、興味のあるかたは夜9時FM763にチャンネルをあわせて下さい(電波の都合で糸満〜那覇首里エリアなんですけど 涙)

ちまたはダヴィンチコードの話題一色という雰囲気ですが、あいかわらずへそまがりな僕は今日も桜坂劇場へ行ってきました。

『LAST DAYS』

そう、NIRVANAのフロントマンだったカートコバーンの死にショックを受けたガス・ヴァン・サント監督がつくったフィクションです。が、あきらかにカート・コバーンをイメージさせる男の話です。

ガス・ヴァン・サントの映画はどれも時間の流れがゆっくりで、パズルのように場面が行き来するので、観てる瞬間はいつも気だるいのですが、映画館を出てしばらく時間がたつと頭の中に場面がべっとりとはりついていて、いろんな事を考えている自分に気づきます。

ドラッグにはまる。とか、銃を打ちまくる。
ちょっとその例え方は僕らの日常からかけ離れているので、例えば交通法規を破るでもいいけど、法律を破る、とか倫理に反するってことはなんなんだろう  って考えることがあります。

人を殺しては行けないって誰が決めたんだろう、それって本当に本当に悪い事なの?
って考えることがあるんです。
もちろん断っておくが、僕は人を殺していいなんて思っちゃいない。でも僕らの農園では農薬を使って生き物を殺しているじゃないか!  それについて正しい理由を言える人なんて誰もいないはずだ。

尾崎豊が覚醒剤で捕まった時、プロデューサーは尾崎にこのようなことを言ったそうだ
「覚醒剤で捕まった罪の重さよりも、自分で自分の法律を犯した罪の方がほんとは問題なんじゃないかな」

以前、とある公園でヌード撮影をした。通報が入り警察にこっぴどくしかられた。
僕はその顛末についてなんでいけないんだろう・・・って最近まで思っていた。もちろん注意されるのはよくわかるけど、でも俺の中でオッケーだし、この作品をみて よくやった と言ってくれる人がいたらそれでいいんじゃないか・・・・と

でも今日 『LAST DAYS』を観て、僕の気持が変わった

法律を破るということは、精神がぐちゃぐちゃになってもいいくらいの勇気が必要だ。社会的な制裁もあり得ることも受け入れなくてはいけない。

公園でヌード撮影するのならそのくらいの気概を持っていて、そしてそうならないためのケア、準備をして臨まなくちゃいけない。それがなくって人前でヌード撮影をするのはただ常識のない人間だ。

カートコバーンという男がいかに頭のいい男だったかあらためて考えさせられる映画だった。

カートのご冥福をお祈りします


  


Posted by 山田ばさら at 01:47

2006年05月28日

風の島

“ギャラリー風の島”とのおつきあいはかれこれ3年? 4年?
加藤さん、どのくらいになりますかねえ?

“ギャラリー風の島” は壺屋やちむん通りに入ってすぐのやきものの店だ


名嘉睦稔さんの作品がお店に飾られていた
前島アートセンターに通うようになったのもちょうどその頃で、知識はほとんどないけど(今もないか・・・・・) 、向学の志だけはたっぷりという状態だったから、初対面にも関わらずお店の加藤さんに声をかけていろんな話をしまくったような気がする。


しばらくみないうちに、重厚な作品が増えた。
壺屋のやちむん通りで、創作焼きものをつくるというのはとても大変な事だと思う。なおかつそれを売って生きて行くのだからすごいチャレンジ精神!

やちむん通りになかなか人が集まらないことをとても嘆いていた
やきものの事だけじゃなくて、加藤さんはもともと東京の出身の方だから、加藤さんが感じる沖縄の違和感についても聞いたりする。

風の島 は、観光客向けのお店ではないし、作品もきゃぴきゃぴしていないので(我ながら変な表現 笑)、一度お店へ行くだけでは本当の良さに気づけないかもしれない。僕の日記を読んで興味をもたれた方がいたら、是非風の島へ行ってほしい。そして加藤さんに声をかけていろいろ伺って下さい。

風の島 の一番オススメは
加藤さんが 南野陽子 に似ているところかな? (笑)

加藤さん、こういう風なおちでよかったでしょうか?



ギャラリー風の島ホームページhttp://www.iiyakimono.com/  


Posted by 山田ばさら at 00:47

2006年05月26日

海の向こうで戦争がはじまる

桜坂劇場で “ホテルルワンダ”を観た





作品についての感想は言わない
この映画を観て僕の中で浮上してきた “ある思い” について話す

桜坂劇場のプログラムにはこの ホテルルワンダ についてこう紹介されている

『日本で住んでいる限り絶対体験することの無い、危険で悲惨な状況』  と・・・・

おいちょっと待てよ! ここは沖縄だぜ!
60年前に俺のじいさんはソロモン島で戦死したんだ

菊農家のおじさんで、子供の頃、頭の上を戦闘機が横切った次の瞬間、真っ赤な爆弾が落ちるのを体験した人がいる。
それが戦争だとは夢にも思わなかった

『それって昔の事じゃん?』って言う奴がいたらくたばればいい

日本はもう戦争をはじめようとしているんじゃないか って思った事は一度もないのだろうか?
この国はひとりあたり何百万円の借金を抱えていて、子供の数は減って行くばかり。逆におじいおばあがどんどん増えてゆくんだよね? 
嘉手納基地の戦闘機たちはいったいどこからきて、どこへ行くんだろう?
週末の夜、コザの街へ行ってばか騒ぎしている米兵に聞いてみるといい

「きみはイラクへ行ったことがあるの?」 って・・・・


『でもホテルルワンダって民族同士の争いでしょ』 って言う奴もくたばれ

このブログは沖縄を愛する人たちのためのネットらしいが、沖縄の米軍基地にミサイルが打ち込まれてもなんくるないさ〜
と言って沖縄を愛してくれる内地の人がいるんだろうか?

そして沖縄の言葉にも「八重山ヒジュル〜」いう言葉もあるんでしょ?
うちな〜んちゅの中にも差別の心はないか・・・・

いまなにかおかしい

とても不吉な感じがする


「山田ア! いまなにかおかしいと思わないか!」と言ってよく農園の社長と話すことがある


ヒロシマナガサキ原爆投下直後の街の様子を写したカラー写真がみつかった
ほんの一瞬でいいから、イメージしてみよう
頭の上を戦闘機が旋回して、爆弾を落とすイメージを

僕はただの女好きでロックにいかれているだけのはるさ〜ラジオパソナリティーだけど、いまなにかおかしいという空気くらいは感じてる



村上龍の作品に  “海の向こうで戦争がはじまる”  という作品がある
”向こう” とはいったいどこなのか考えてみてほしい


それにしてもしばらく見ないうちに、桜坂劇場界隈が安宿ドミトリーでうめつくされているのには驚いてしまった・・・・・・  


Posted by 山田ばさら at 20:26

2006年05月25日

ちゃお

僕の家には ちゃお という猫がいる

まだ子猫の頃に、家の庭に迷い込んで来て以来、もうかれこれ5年くらいになりますが
ちょっといま彼女のことで(メス猫なんで)問題が起こっている

こないだ社長の家に、はじめて弟を紹介したのだが
ぜんそく持ちの弟を心配した弟と僕に

「猫を捨てろ!!!」

と叱ったのだ


なんでも社長の家の近所にとても猫が好きだったおじさんがいて
いつも猫と一緒に寝ていたらしい
ある日、そのおじさんが突然亡くなってしまったらしい
解剖検査をしたところ
肺が猫の毛で一杯になっていたという

さすがにこの話を聞いて以来、へこんでしまった


「弟の命と猫の命どっちが大事なんだ!!!」

という社長の言葉に返す言葉がない
弟がぜんそくで苦しんでいる時の顔を見るたんびに胸がしめつけられる



家族同然に暮らしていたちゃおを山へ捨てるのか
それとも
家の環境を工夫することでまだちゃおと一緒に暮らしてゆける選択もあるのか

今度、動物病院へ行って医師に相談してみる





ちゃおこ


全然関係ない話になるのだけれど、
弟がピアノ伴奏にあわせて歌っているカセットテープを見つけた
驚いたことに、とてもいい曲で、こころ動かす声をしている

いったいどこで、いつの間に!!  


Posted by 山田ばさら at 21:29

2006年05月25日

ロックとは何か?

東京に住んでいた頃のこと

どんなジャンルの音楽が好き?   と聞くと
「ロック」 というので

誰が好きなの?  と訊ねると
「相川七瀬」  と言われたことがあった



アートとはなんだろう?
と考えるときは、僕はいつもどこか逃げ道があるように感じる
僕は芸大出身じゃないし、まだ勉強不足だからなあ・・・・
と自分でいい訳をつくっているふしがある


しかし
ロックとは何か?  となると難しい・・・  
逃げ道をつくれないし、簡単に言葉にできるものではないのだ

例えば具体的にミュージシャンでいうと
ディラン、ローリングストーンズ、デヴィッド・ボウイ、ニルヴァーナ
は僕にとってイエスなのだが

どうも ボンジョヴィ U2は好きになれない
っていうか、嫌い
このやろう! たかがミュージシャンの分際で格好つけて歌いあげて悦にひたるなばか!
とか言いたくなる

クイーンは曲だけ聞いていると好きになれないが
フレディマーキュリーはゲイだからという理由でまあいいかな・・・・という気持にさせてくれる(笑)



  続きを読む


Posted by 山田ばさら at 01:53

2006年05月24日

かめさん

なんかいらいらしてきた・・・

僕はてぃ〜だネットというサイトを利用して、ブログを書かせてもらっているのですが、自分のいままで書いてきた日記をあらためて読み返し、そしてこのてぃ〜だネットの他のひとたちのブログを読んでいたら

おい! ちょっとおかしくないかい?

という気分になってきた

僕は沖縄のことを『暗くて貧しい場所だ!!!』と思っている。 

このてぃ〜だネットのいろんな人たちのブログはたいていデザインが凝っている。文字に強弱がつけられていたり、色がついていたりする。日記も楽しげ

しかし、それだけだ
とも言える

普天間基地の移設についてとか、東門美津子さんが沖縄市長になったことについてとか、北朝鮮のテポドン2号についてとか、アフリカ初の女性大統領とか、そういう事について考えた事はあるのだろうか?

ガス・ヴァン・サントの『エレファント』なんて全く持って意味わからん、ただの絵空事


僕はなにももっと政治的な内容の日記をかけとか言っているのではない

ただ普通、政治的なことを全く書いていなくても、文脈からにじみでてくるものがあるだろう・・・と思うのだけど、それが全くない

そういう事を感じ・考え、個に立ちかえった時に見えてくるものがあるはずなのに・・・

政治に無関心以前の問題だ
近々沖縄に県立現代美術館が誕生するということで、アートに関わっている僕もいろいろ考えさせられる状況なんだけど、政治に無関心以前なひとたちに向けて発信できることってあるのかね?

やっぱり僕が思ったとおり
「沖縄は貧しくて暗い場所』だったんだ!!!


さてさていったいどうしたものか・・・
とにかく動くしかない!

ねえ そうでしょ?  せながかめじろうさん  


Posted by 山田ばさら at 04:44

2006年05月24日

涙のキッス

僕の農園では、畑でいろんなミュージシャンのCDを聞くのだけど
時々サザンオールスターズが流れるんですね

僕が、もし仮にこれから先ミュージシャンとして音楽で生計がたてられるような環境が作れたとしても、サザンオールスターズのような曲は絶対作れないと思うんです

特別サザンが好きという訳ではないけれど、それでもやっぱりもしこの日本の音楽界に桑田圭祐という男がいなかったら・・・と仮定すると(変な仮定だけど...)、怖いものがありますね。サザンオールスターズの曲の心にしみいって行く感覚ってのは特別なものがあります。


中学・高校はずっと長崎だったのですが、高校生同士、普通感覚でカラオケボックスに行くようになったのは、おそらく僕が学生の頃くらいからじゃないかな?

はじめてカラオケボックスで歌った曲がなんだったのかは思い出せませんが、はじめてカラオケボックスに入った時に友人が歌った曲がなんだったのかははっきりと覚えていて


サザンオールスターズの “涙のキッス” なんです


僕は6年間ずっと男子校だったから、カラオケボックスへ女の子と行くいうのはものすごく貴重なものがあって(笑)、だからいまでも桑田さんの 

 

いますぐアッ!てみつめるそぶりをして〜み〜ても


を聞くと、じ〜んときちゃいます!

全然関係ない話になっちゃうけど、その 涙のキッス を歌った僕の親友はいま東京にいて、こないだキャバクラの話で盛り上がったんだけど、お店でいまでも 涙のキッス を歌ってしかすかな?(笑)





長崎オランダ坂の近くで寮生活を送ってました。めっちゃ懐かしい!  


Posted by 山田ばさら at 00:55

2006年05月23日

岡本さん

ラジオをやって本当によかった!
と思える瞬間がある・・・・

正直言いましてすごく疲れます・・・(涙)
もう普段は農作業でくたくたでしょう?、そして音楽の事もあるし、休みなしの毎日
僕の番組は、企画、校正、営業、もちろんしゃべるのも、全部僕ひとりでやんなくちゃいけない。

それでも、やっててよかったと思える瞬間

やっぱリスナーからの反応がまずひとつですね。
「いつも聞いてますよ!」の一言で、すぐに疲れがふっとんじゃう!

そしてもうひとつ
今日のゲストのような方をお招きできた時!
僕は岡本光博さんの作品に沖縄一刺激を受けた人間だといつも言っている

岡本さんの『マスクドシーサー』というシーサーにマスクを被せた作品を見た時、僕は正直くやしくなって展覧会の席をたった。僕がくやしくなったのは、何も岡本さんが沖縄の伝統を侮辱したと感じたからではない。なぜいままであのような発想が沖縄のアーティストに、いや、この僕に出来なかったのだろう・・・という情けない気持がふつふつと湧いてきたからだ

「岡本さんの展示みた?」

「岡本さんの作品をみてどう感じた?」

といろんな人に聞きまくった

岡本さんに直にお会いしたい・・・・と何度も思ったが、僕は元来人と向き合って話すのが苦手な人間で、つっこんで話すことができないだろうと思ってあきらめていた。
それなのに、不思議な縁があってゲストにお招きする事ができた

ラジオの場だと僕は不思議なエネルギーが産まれてくる(笑)
僕が感じていた岡本作品の疑問を正直にぶつけることができた。アートについて不勉強な僕に対してとても親切に解説して頂いて感謝、感激でした。

岡本さんの作業はとても覚悟が入りませんか?

と僕がとても肩肘張った気持で投げかけると

「そうですね、でも当然のことで、まあプロレスラーがリングで死んだら冥利につきるようなもんです」
という

岡本さんはいまここ沖縄で新たなプロジエクトに着手しているそうだ。
是非またお会い出来たらと思う





5月22日のゲスト  岡本光博さん  


Posted by 山田ばさら at 00:23

2006年05月21日

インディーズパワー

沖縄市コリンザ2Fにて行われた、丸山茂雄さんの講座に行きました。

丸山さんは、ソニーミュージックエンターテイメントの元社長で、現在はここ沖縄で、247musicを経営されています。

『インディーズ・レーベルをはじめたいと思った時に必要とする知識と注意点』
というタイトルの下、おもしろい話をたくさん聞くことができた。

音楽業界に入るならインターネットができないと競争に参加できない
と何度も力説する丸山さん
しかし一番大事なことは、なんといっても魂を揺り動かす音楽をつくることだ!!!
という言葉に参加者は思わず拍手!!!

「オレンジレンジやHY、モンゴル800はどのようにして全国で売れたのですか?」
というおもしろい質問も





(「オレンジレンジや・・・・・」と丸山さんに訊ねたコミックミュージシャンのナオキ屋)


僕も質問したいことがあったのですが、僕自身が解決させなくちゃいけない問題だから・・・と思って今日のところはやめました。
僕も丸山さんをおびやかすような音楽を作れるだろうか?・・・・

いや、つくらなくちゃいけないのである


  


Posted by 山田ばさら at 19:15

2006年05月20日

兄貴

ニューヨーク在住の兄貴、勇賢から電話があった。

ニューヨークにいるのかと思ったら、作品制作のために現在東京に滞在しているとの事
兄貴といっても血のつながりはないのだけど、兄貴の作品制作のお手伝いをさせて頂いて以来、兄貴とよんでいる。

次回の作品にかなり苦しんでいる様子。
「人との距離がうまくとれない・・・・」と言う

この数年来、沖縄での兄貴の製作プロジェクトの際には、僕とMさんがかかわってきた。
夜更けまでアイデアをへとへとになるまで出し合った。
時には喧嘩腰になったりもした。
でもいつも僕達の真ん中には勇賢を愛しているという共通項があった

「もう一度3人でやりたいね」
と兄貴が言う

「そうですね」
とうなづく僕

僕はいつも兄貴のアイデアに対して斜めの態度をとるのが役目だ。
決して 「イエス」とはいわない
またそれが兄貴の欲している事であるし、「ノー」と言ったからには僕はそれなりのものを兄貴に提示しなくてはいけない。

だからいつも いつでも、兄貴といる時はスリリングだ

兄貴、照屋勇賢の作品をもっと沖縄の人たちに届けたい
沖縄にいても、東京にいても、ニューヨークでも、ドイツでも、バングラデシュでも、兄貴は兄貴のスケールで活動し続けている。

そんな兄貴を僕は愛している

僕も兄貴の背中を追いかけながら、自分の活動の糧にしてゆきたい




照屋勇賢



勇賢の作品  “Notice Forest”
  


Posted by 山田ばさら at 21:43

2006年05月19日

先生

「よっしー海に飛ぶ込むんど=!!!」
と農園のメンバーのかーつー。


かーつー

金正○ではありません  マークハントでもありません



かーつーのあだなは『さんみん』先生
『さんみん』とは沖縄で計算という意味なんです。

かーつーはいつも

「この畑から今度の菊はこれだけの売り上げがでるに違いない」とか

「今日の作業はここまでゆけるだろう」とか
すぐにさんみんするから さんみん先生 なんですが

実はかなりの確率ではずれます・・・(笑)ので、本当のあだなは
「さんみんばっぺー先生」なんですが、もちろん本人は知りません(笑)

あくまで 「さんみん先生」です



強く雨が降ったかと思うと、また太陽が出たりして、本日の天気は、はるさー泣かせ
草刈り機でゴーヤー周辺の雑草を刈り飛ばしてていたかーつー
草や石・かたつむりが顔中に飛んでくるらしくて、からだ中にじんましんができてしまった

昼食後のかーつーのせりふが
さきほどの
「海に飛び込むんド〜!!!」 でした(笑)

「よっしーも飛び込め」
と言われたんですが、さすがに僕は遠慮させて頂きましたよ

昨日アップしたトーシーといい、今日のかーつーといい
はるさーはのんきでいいなあ・・・と思う人がいるかもしれませんが
大変な仕事だからこそ。たのしくおもしろく過ごすのです



海あがりのかーつー

仕事あがりは裸でした  


Posted by 山田ばさら at 19:09

2006年05月18日

げれん!!!

顔がひりひりしています。
首のまわりがきりきりして仕方がない
熱い日差しが私をそうさせたのです・・・(涙)

ゴーヤーのつるを網に巻き付ける作業を一日中していました。

菊農家の僕らの農園は夏になるとゴーヤー農家に変身します。
考えたらば、僕がここへきたのは去年のゴーヤー畑の片付けの時期でした。
う〜〜〜〜〜〜〜
すごく感慨深いものがあるな

本日のゴーヤー畑をパシャ!!







僕の農園のメンバーを紹介します
本日の紹介はなんといっても社長の息子、つまり時期農園社長 トーシーです!!!
一度僕のラジオにも出演したことがあります

頭もいいし、顔もいい
しかし、酒癖がちょっとわるい・・・(笑)
でも普段はまじめで丁寧に作業をこなします
実は今日、トーシーは来月のJA雑誌の表紙を飾るという事で、写真撮影があったのですが
前日にビールをくらったようで、起きるのが遅くてヒゲものびほうだいでの撮影となりました


このブログの写真撮影のトーシーも
少しお酒が入っています(笑)
願わくは社長がこのブログを読まないことを祈ります

社長はいつでもどこでも僕らに
「げれんや〜〜!!!!」 と言います
このトーシーを見たらまた社長はきっと・・・・・



トーシー in うるましてぃ
  


Posted by 山田ばさら at 20:21

2006年05月17日

前島アートセンターのこと

那覇市前島に前島アートセンターというところがあります。
みなさんご存知ですか?

僕はいまから6年程前、東京の生活がめちゃくちゃで、すごく疲弊して沖縄に帰ってきました。
夢ばっかり大きくて、なにをしていいのかわからなくて沖縄でどろ〜んとしている時に出会った場所がアートセンターでした。


これが最後のチャンスと思ってしがみつくように前島アートセンターに通いながら、たくさんの美術家に出会って、ヒントをもらって、いまだに暗中模索ですけど、ラジオ番組を持ち、こうしてまだギターを弾けているのはやはりアートセンターで活動をした時間があったからです。

僕はアートってなんだろう?  とか
おもしろいってなんだろう? とか
ずっと考えて来たんですけど、いまは

『おもしろいはおもしろいだ理由はない!!!』
と開き直っています(笑)

やっぱそこにたどりついているのもアートセンターがあったからでしょうねえ

いまはなかなか仕事が忙しくてアートセンターへ行けないのが残念ですが、とても大切な場所です。是非 みなさんも前島アートセンターへゆきましょうよ




wanakio2003のクロージングで疲弊している僕
  


Posted by 山田ばさら at 00:04

2006年05月16日

5月15日のゲストさん

15日のゲスト  アートコーディネーターの内田牧子さん
内田さんとはもう3年くらいの付き合いになりますが、いつも元気なおてんば娘という雰囲気があってあうたんびに元気を頂いています。

アートコディネーターという作家さんと一般の方とを結びつけるお仕事をされている内田さんですが、沖縄にはなかなかフリーでされているかたが少ない現状の中で、内田さんはとても勢力的に活動されているなあ と番組中お話を伺いながら、関心させられっぱなしでした。
内田さんは内地から移住されて住んでいる方なのですが、いつも思う事は内地から来られた方は沖縄をよく見ているし、とても大事に活動されていますね。

僕もラジオパソナリティーというお仕事を通して、アートとリスナーをつなげているんだなあ
と改めて気づかされました。身がひきしまるおもいです。


さて、僕はまた明日からははるさ〜よっしーに戻って、夏菊を植えます。

そしていま欲しいのは、なんといっても レスポールJr.
ん? 知らない?  レスポールJr.
ギターですよ!!! ギター!!!     あのしょぼさが憎い




5月15日のゲスト内田牧子さん


実物はもっとせくしいだいなまいとです  


Posted by 山田ばさら at 00:17

2006年05月14日

僕はマザコンです

母の日ですね
久しぶりの仕事休みを利用して、久茂地公民館のプラネタリウムへ行きました。

先週のゲスト、下地哲郎さんおすすめの場所でお恥ずかしい話、私30になりますが
いままで久茂地公民館にプラネタリウムがあるなんて知りませんでした・・・・
沖縄県民として恥ですかね(笑)

公民館の階段がらせん階段なんですね
らせん階段を上りながら
゛この気持ちなんだかなつかしいなあ゛と思ったら、小学校時代に学校の階段を上ったときの感覚なんですね。


プラネタリウムを見ていたら
しばらく自分が夜空を見上げてなかったことに気がつきました。

いつもこんなとき、母が元気で街を歩けたらなあ・・・・って思うんです
僕の母はもう7・8年近く寝たきりで
もう自力で食べることもできないし、歩くこともできません


プラネタリウムで星を見上げたあとは、弟を誘って一緒に病院へ行きました
母が倒れてあと、弟とは喧嘩ばっかりで、僕は兄貴という権力を利用してたくさん彼を押さえつけたところがあるんじゃないか と反省しています

一緒に写真をとったら、久しぶりに弟の笑顔がみれてうれしかったなあ!


僕は最近になってやっと自分はマザコンだって公言できるようになりました


「お母さんの病院費高くてひどいよ」
って弟といま笑えるのも、この8年いろんなことがあったからだと思います



お母さんいつまでも笑顔でね







  


Posted by 山田ばさら at 17:52

2006年05月14日

戦力外通告

この前 農園の社長に
「これから先の経営に僕は戦力に入ってますか?」
と訊ねたんです。

そしたらば
「お前は戦力外だ。お前は音楽事務所を開くなり、ライブハウス経営をするなり、自分の道を歩め」
と言われました

その場では笑ってごまかしたんですが、実はものすごくショックでした・・・・

でもじゃあなんでショックを受けたんだろうか、と冷静に考えてみたら
単純に『戦力外』という言葉に驚いただけの事なんですね。
しかも本当に戦力外なんです(汗)
ほかのメンバーより力もないし、トラクターもかじれないし、皮膚が弱くて農薬の後すぐ手や顔が荒れてしまう・・・・

『お前! 農業に命をかけられるのか?』
と自分に問いかけると、やっぱノーなんです。


戦力外通告の後、社長も心配したみたいで
僕になぜあえてきつい言葉で言ったのかを懇切丁寧に説明してくれました

僕自身は別にきつい言葉だったとは思わなかったんだけど

僕もどこか誤解していたんですね
はじめは1ヶ月のつもりで農園に短期アルバイトできてたのに
いつの間にかこの農園の仕事が当たり前になってしまって
この状態がずっと続くんじゃないかって


社長の戦力外通告のおかげで、僕がやらなくっちゃいけない事をあらためて確認させて頂きました。
僕はやっぱBOBDYLANというミュージシャンに惚れまくってね
おかげで人生も狂ってしまったけど(笑)
BOBDYLANに出会った時の気持ちを忘れないで、死ぬまでロックと格闘してゆきたい


いつだったか、僕の知り合いのアーティストが
「人間は頭でっかちだけでもだめだし、体験だけでもだめ。学習と体験のバランスが大事だと思う」
と僕に言ってくれた事があったんですけど、最近その言葉を不思議とよく思いだします


来週から、夏菊を植える予定
僕がこの農園に来てはやいものでもう8ヶ月、体験学習しまくったなあ







農薬の後は手がこんなに荒れてしまいます
  


Posted by 山田ばさら at 00:30

2006年05月13日

やんばるの森で

僕の知り合いのアーティストで大木道雄さんという方がいまして
彼が去年から国頭の楚洲という場所で ”小さなシマの美術館”という展覧会を企画されているんですね。
おととし、楚洲小中学校が廃校になった際にこの場所で展覧会が開催されたんです。
その展覧会に 大木さんも関わられて、『これは継続するべきだ』と思われたそうです。



「学校がなくなるという事は文化がなくなることなんだ!」
 という大木さんの言葉が好き

彼と関わるようになってずっと、僕に出来る事ってなんだろう・・・
って考えているんですが、やっぱり僕はラジオ番組で音楽を伝えている人間なので
いままでのキャリア(大した事ないんですけどね)をいかして
ラジオでお呼びしたゲストさんをお招きして、やんばるの森でささやかな音楽イベントをやりたいんです。

いままでお呼びしたゲスト
下地勇さんやちえみジョーンズさん。また東京では 80年代伝説のパンクバンド 元スターリンの遠藤ミチロウさんにお会いしました。
また、jimamaさんから番組あてにコメントも頂きまして

このラインナップを考えただけでもわくわくするじゃないですか!!!!
それもね、もう50人規模程度の公民館でのライブ

いいでしょ?
国頭の楚洲という場所まで車を走らせる事にすごく意義があるんじゃないか
と僕は確信しているんです。


この音楽イベント
来年の夏か秋くらいにできないか と思っているんですが
是非 いまからみなさんも頭に入れていてほしいですね。

これを実現させる事がいまの僕の夢なんです。



菊の花をつんでいたら、地面にたまった花びらたちがとても奇麗で、思わず一枚撮っちゃいました
  


Posted by 山田ばさら at 00:23
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 1人
プロフィール
山田ばさら
山田ばさら
大学時代、東京の老舗ライブハウス「渋谷アピア」で歌い始める。
地元沖縄に戻り、ラジオパーソナリティを務めながら、2007年“山田ばさら”名義での活動スタート。2008年、マジシャンぐーにー(マジシャン翔斗)、ラジオパーソナリティ宮城卓也(ミヤタク)と“チームばさら”結成。
その後ツアーミュージシャンとしての活動開始。2012年は、日本各地100箇所近いライブを展開。
今年2018年でチームばさら結成10周年。

どうぞよろしくお願いいたします!